皆様のおかげで、開院５周年を迎える事ができました。
この１年の当院での取り組みをご紹介させて頂きます。

<この１年での取り組み>
A　診療の充実
１　不眠の治療にデエビゴが登場しました。
・2020年の夏に発売されたデエビゴを使用開始しました。デエビゴは、依存性がないタイプの睡眠薬であり、飲み合わせも比較的良く、非常に使いやすいお薬です。これまで依存性のあるタイプの睡眠薬を飲んでいた方も、この薬を使うことで、依存性のないタイプの睡眠薬に切り替えることがかなり簡単になりました。また、お薬を使う前に、リズム表を用いた生活指導・睡眠衛生指導（パンフレット）を実施し、可能な限りお薬なしで不眠の治療を行うことを心がけています。

２　相談ノートを用いた認知行動療法的アプローチを継続しています。
・依存性のあるタイプの薬物療法を最低限とするために、相談ノートを用いた認知行動療法的アプローチを継続しています。患者さんのニーズや困っている内容を的確につかみ、アドバイスしやすくなったと感じます。特に、社交不安症・パニック症・うつ病（休職者の「休職原因と対策のレポート」作成など）に大きな効果を発揮しているように感じています。相談ノートは、毎週来院される方にのみ行っています（2週以上の間隔の来院で同手法を行うことが困難なため）。

３　簡易の睡眠検査（簡易PSG）を継続しました。
自宅にて一晩で簡単にできる検査（指と鼻の２箇所だけを測定します）です。この検査にて、自覚症状のない無呼吸・低呼吸の患者さんが見つかるようになりました。現在、施行者の数割に異常が見られ、専門の病院に紹介になっています。うつ病を繰り返している方、躁うつ病の可能性があると言われた方、朝昼眠い方、いびきがある方、睡眠時間が長い方、睡眠リズムが乱れやすい方、肥満体型の方、顎が小さく喉側に引っ込んでいる方、朝方のパニック発作がひどい方、等にお勧めしております。当院の検査にて異常があった場合には、連携先の睡眠専門のクリニック様（豊田市内）へ紹介させて頂いております。睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病・うつ病発症・うつ病遷延・休職・自動車事故・不安障害（社交不安症、パニック症など）増悪等の原因となりますので、疑う所があれば早めの検査が望ましいと思われます。

４　病気や治療の説明文書の改定・初診時の説明パンフレットの改定を継続しています。
・治療開始時だけでなく、治療で疑問が生じた時に読み返して頂けると役に立つと思います。
・特に、リワーク関係のマニュアルを大幅増補し、復職時の会社との調整が容易になるように配慮しました。

B　接遇の向上（待ち時間・駐車場・コロナウイルス対策 等）
１　待ち時間対策・駐車場対策を継続しています。
・現在、予約来院であれば、ほとんどの時間帯で、予診票を提出頂いてから10〜45分程度の待ち時間での診療が可能です。引き続き、ご質問や書類のご希望がある場合には、受付でご確認頂くか、予診票・相談ノートへの記載という形でご協力をよろしくお願いいたします。
・自身が病院にかかった時の経験から、待ち時間の短さ・車の停めやすさは、非常に重要だと感じておりますので、スタッフ一同で今後も最大限の努力を継続して行きたいと考えております。

２　駐車場が満車になる時間帯が激減しました。
・当院駐車場が、12→13台分に増えました。
・「満車時駐車カード」を継続し、駐車場でのトラブル防止の対策を行っております。予約外の来院の方には、空いている時間帯への再来院をお願いすることで、予約来院の方が駐車場を優先的に使用できるようにさせて頂きました。
・今後、近隣に駐車場が整備され次第、第２駐車場を導入する予定です。近隣での道路工事も続いており、大変ご迷惑をおかけしております。

３　新型コロナウイルス対策を継続しています。
・職員は全員ワクチン接種済です。
・院内において来院者全員がマスク着用（受付にて1枚50円で販売させて頂いております）、来院時の手指アルコール消毒とさせて頂きました。院内のドアハンドル等の頻回に触る部分に関しましては、アルコール消毒を１時間に１回行っております。
・換気は、常時サーキュレーターを用いた換気＋二酸化炭素濃度を測定し、適切な換気を行っております。
・車待機・コロナウイルス関連症状がある方へのドライブスルー診察を導入済みです。
・今後もコロナウイルスの流行状況に合わせて対策を改定して参ります。

今後も、
A診療の充実
B接遇の向上（待ち時間・駐車場・新型コロナウイルス対策 等）

を継続し、皆様の通いやすいクリニックの運営を、スタッフ一同で、目指して参ります。
今後とも、何卒宜しくお願いいたします。

豊田土橋こころのクリニック
院長　小出隆義