不眠症(睡眠障害)
不眠症とは
不眠症といっても、さまざまなタイプがあります。
このような症状が、ある程度の期間と頻度で起こる場合に、不眠症と診断されます。
(目安は、週に2~3回、1ヶ月以上です)
- 布団に入ってもなかなか眠れない(入眠障害)
- 一旦寝ても、途中で起きてしまう(中途覚醒)
- 早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
- 眠りが浅くて、熟睡感がない
日本においては約5人に1人が、このような不眠の症状で悩んでいるとされています。 昼の眠気が強い場合には、仕事の能率が下がり、ミスも増えてきます。
不眠が続くと、こころも身体も疲労し、うつ症状が現れてくることがあります。
また、うつ病の9割は不眠を合併すると言われています。うつ病は眠れなくなる病気なのです。
不眠の原因が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が不眠の原因である場合には、投薬で症状が悪化する時もあります。薬で良くならない不眠、いびきがある、肥満が目立つ、あごが小さいなどの特徴がある場合には、睡眠時無呼吸症候群の検査をお勧めします。
不眠 ストレス 適応障害 孤独
当院の治療方針
不眠症の治療には、生活習慣の改善と、お薬を使った治療があります。
1. お薬を使わない治療(精神療法)
ストレスとなっている人間関係や出来事を医師や心理士との面接の中で整理し、より良い対処法や、こころの負担が少なくなる考え方がないか、一緒に探っていきます。
認知行動療法 対人関係療法 精神分析 その他の心理療法の中から、症状にあったカウンセリング方法をご提案させていただきます。
2. お薬を使う治療
不眠症の治療に使われるお薬は、次の3タイプがあります。
- 入眠障害に主に効果がある薬
- 中途覚醒や早朝覚醒に主に効果がある薬
- 睡眠・覚醒のリズムを整えて眠りに導くお薬
それぞれのお薬の特徴を活かして、患者さんの症状や不眠のタイプに合わせて使い分けたり、組み合わせたりして治療を進めていきます。
また、ご希望に応じて、症状に効果のある漢方薬の処方もいたします。