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開院10周年を迎えました。
皆さまのおかげで、豊田土橋こころのクリニックは、2026年8月1日に開院10周年を迎えることができました。これまで当院を支えてくださった患者さま、ご家族の皆さま、地域の皆さまに、心より感謝申し上げます。また、日頃より当院の診療にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
開院10周年を迎えるにあたり、この1年間に当院で取り組んできた診療内容の充実や、待ち時間・駐車場対策などの通院環境の改善についてご紹介いたします。
<開院10周年を迎えて この1年間の取り組み(2026年度)>
A 診療の充実
1 New!:初診予約を、従来の3週間先までから4週間先まで受け付けるようにし、予約枠を確保しやすくしました。
2 New!:不眠症治療の選択肢を増やしました
睡眠薬が必要な場合には、依存性の問題が比較的少ないオレキシン受容体拮抗薬を中心に、患者さまの症状や生活状況、併用薬に応じて選択しています。
2025年11月には、新しい不眠症治療薬「ボルズィ」が発売されました。翌朝への薬の持ち越しが比較的少ないことが期待される薬であり、添付文書上、自動車運転は一律に禁止されていません。ただし、眠気や注意力の低下が生じる可能性があるため、服用後の状態を確認しながら、運転の可否を個別に判断する必要があります。
また、一部の薬との飲み合わせに注意が必要です。現在は新薬の処方制限があり、2026年10月末までは1回14日分までの処方となります。
デエビゴも、依存性の問題が比較的少ないオレキシン受容体拮抗薬です。併用薬との関係や効果、副作用などを考慮しながら、当院では不眠症治療の主要な選択肢として使用しています。
睡眠薬を使用する前には、可能な範囲で睡眠リズム表を用いた生活指導や睡眠衛生指導を行い、不眠の背景にある生活習慣や、不安症・気分障害などについても確認しています。
生活習慣の調整と背景疾患への治療を並行して行うことで、複数の側面から睡眠の改善を目指します。
こうした取り組みにより、現在、当院でベンゾジアゼピン系睡眠薬を新たに処方することは、以前に比べて非常に少なくなっています。
3 New!:診断書(傷病手当金・生命保険)の作成期間を短縮しました。
→傷病手当金請求書の主治医記載部分に関して、30以上の健康保険組合の様式について、パソコンで作成した別紙を利用できるよう院内の作成体制を整えました。作成時間の短縮と、読みやすい診断書の作成につながっています。
→生命保険診断書についても、2つのフォーマットに対して、PCによる別紙作成で対応できるようになりました。作成時間の短縮と、読みやすい診断書の作成につながっています。当院で取り扱う生命保険診断書の9割以上に対応できる見込みです。
4 継続:相談ノートを用いた認知行動変容アプローチ
依存性のある薬にできるだけ頼らない治療を目指し、相談ノートを用いた認知行動変容アプローチを継続しています。相談ノートを活用することで、患者さまが困っていることや治療の目標を共有しやすくなり、より患者さまに合った治療や助言につなげることができます。
相談ノートには、日常生活の中でつらいと感じた出来事、そのときに浮かんだ考えや気持ち、取った行動などを記入していただきます。診察では、その内容を一緒に整理し、つらさを繰り返す原因となっている考え方や行動のパターンを振り返ります。そのうえで、別の考え方や行動について一緒に検討し、日常生活の中で実際に試していただきます。次回の診察では、その結果を振り返り、必要に応じて方法を調整します。
主に、社交不安症、パニック症、強迫症、全般不安症、うつ病などの診療で活用しています。休職中の方については、休職に至った原因や再発防止策を整理し、復職に向けた準備にも役立てています。
この取り組みは、原則として毎週受診される方を対象に、保険診療の範囲で行っています。また、患者さまの状況に応じて、対人関係療法や認知処理療法などの考え方も参考にしています。
一方で、気持ちや出来事を言葉にすることが難しい方や、診察時間内での実施が難しい方もいらっしゃいます。その場合には、薬物療法を中心とした治療に切り替えたり、相談員やカウンセリング体制の整った医療機関をご紹介したりすることがあります。
復職支援についても継続して行っています。厚生労働省の復職支援に関する考え方や、勤務先ごとの復職手続きを参考にしながら、患者さま一人ひとりの状況に応じた支援を行っています。また、より適切な支援につなげられるよう、院内の復職支援マニュアルも定期的に見直しています。
患者さま自身が病気や症状を理解し、日常生活の中で自分なりに対処できる力を身につけることを目標として、今後もこの取り組みを続けてまいります。
5 継続:睡眠時無呼吸症候群の簡易検査(簡易PSG)
当院では、自宅で一晩かけて行う睡眠時無呼吸症候群の簡易検査(簡易PSG)を継続しています。検査は、指先と鼻の2か所にセンサーを装着するだけで行うことができ、入院の必要はありません。
症状や体型などから検査が必要と判断した患者さまの中には、ご自身では気付いていなかった睡眠時無呼吸症候群や低呼吸が見つかる方も少なくありません。検査で異常が認められた場合には、連携している豊田市内の睡眠専門クリニックをご紹介しています。
特に、次のような方には検査をおすすめしています。
* うつ病を繰り返している方
* 双極性障害(躁うつ病)が疑われている方
* 朝や日中の眠気が強い方
* いびきがある方
* 睡眠時間が長いのに疲れが取れない方
* 睡眠リズムが乱れやすい方
* 肥満傾向のある方
* あごが小さい、またはのどが狭いと言われたことがある方
* 夜間や早朝にパニック発作が起こる方
睡眠時無呼吸症候群は、高血圧などの生活習慣病だけでなく、日中の眠気や集中力の低下、気分や不安症状にも影響することがあります。気になる症状がある場合には、早めの検査をご相談ください。
また、睡眠リズム表もあわせて活用しています。睡眠時間や生活リズムを記録することで、ご自身の睡眠パターンを把握しやすくなり、一人ひとりに合った生活習慣や睡眠改善について具体的にご提案しています。
睡眠薬だけに頼るのではなく、睡眠の質そのものを改善することを大切にしながら診療を行っています。
6 継続:病気や治療について理解を深めていただけるよう、説明文書や初診時パンフレットの改定を継続しています。治療開始時だけでなく、治療中に疑問が生じた際にも、読み返していただける内容を目指しています。
7 継続:院内掲示やHPの記載の充実を継続しています。
・待合のディスプレイ(当院からのお知らせ掲示)は、現在、約60枚の資料で、10秒に1ページずつ切り替わりますので、待ち時間にご覧いただけます。定期更新しております。
・HPにて、診療報酬明細書、一般名処方、個人情報の取り扱い、長期収載品の自己負担、ベースアップ評価料、電子的診療情報連携体制整備加算、マイナ保険証について、わかりやすい資料を作成し、公開しています。
B 接遇の向上(待ち時間・駐車場・コロナウイルス対策 等)
1 継続:待ち時間対策・駐車場対策を継続しています。
・現在、予約来院であれば、ほとんどの時間帯で、予診票を提出いただいてから10〜45分程度の待ち時間でご案内できるよう努めています。引き続き、ご質問や書類のご希望がある場合には、受付でご確認いただくか、予診票・相談ノートへの記載という形でご協力をよろしくお願いいたします。相談事項や記載内容が長く複雑な場合には、何度か診察させていただいておりますが、待ち時間がかかる事をご容赦ください。
・自身が病院にかかった時の経験から、待ち時間の短さ・車の停めやすさは、非常に重要だと感じておりますので、スタッフ一同で今後も最大限努力してまいります。
・なお、長期連休をまたぐ診療時は、予約調整にて待ち時間が長くなりますので、ご了承ください。
2 継続:駐車場が満車になる時間帯が、ほぼ無くなりました。
・17台ご用意しています。敷地内駐車場が10台、敷地外が7台です。
・「満車時駐車カード」を継続し、駐車場でのトラブル防止の対策を行っております。予約外の来院の方には、空いている時間帯への再来院をお願いすることで、予約来院の方が駐車場を優先的にご利用いただけるようにしました。
3 継続:感染症対策を継続しています。
・院内では、来院者全員にマスクの着用をお願いしており(受付にて1枚50円で販売しております)、来院時には手指アルコール消毒にご協力をお願いしています。また、院内のドアハンドルなど頻繁に触れる部分は、1時間に1回アルコール消毒を行っています。
・換気は、常時サーキュレーターを用いた換気+3箇所で二酸化炭素濃度を測定し、適切な換気を行っております。
・車待機・コロナウイルス関連症状がある方へのドライブスルー診察を導入済みです。
・今後も感染症の流行状況に応じて、必要な対策を継続・見直してまいります。
開院10周年を一つの節目として、今後もスタッフ一同、診療内容の充実と通院環境の改善に努め、患者さまに安心して通院していただけるクリニックを目指してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
豊田土橋こころのクリニック
院長 小出隆義
2026.07.26 | 医院ブログ