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医学臨床論文における効果量について教えてください。:Chat GPTに聞いてみたシリーズ

<院長>前回PECOについて検討しましたが、次は、その介入の効果をどう数字かするか(効果量の種類と定義)という問題についての回答になります。

Q:臨床医学論文における効果量の定義や使い方について教えてください。
ChatGPT: 臨床医学論文における効果量(Effect Size)の定義と使い方

1. 効果量(Effect Size)とは?

効果量とは、介入や暴露がアウトカムに与える影響の大きさを示す指標です。統計的有意差(p値)だけではなく、臨床的に意味のある差を評価するために重要です。


2. 効果量の主な指標と使い方

効果量の種類説明・使い方
平均差(Mean Difference, MD)2群間の平均値の差を示す。例:新薬AとプラセボでHbA1cの変化量を比較する。
標準化平均差(Standardized Mean Difference, SMD, Cohen’s d)効果の大きさを標準偏差で表し、異なる尺度の研究を比較可能にする。例:認知機能スコアの変化を異なる研究間で比較する。
リスク比(Risk Ratio, RR)介入群と対照群のイベント発生率の比。RR = 1 ならリスク変化なし。例:心血管疾患の発症率が薬Aでどれだけ減るか。
オッズ比(Odds Ratio, OR)あるアウトカムのオッズの比。RRに似ているが、ケースコントロール研究でよく用いる。例:喫煙と肺がん発症リスクの関連性を評価。
ハザード比(Hazard Ratio, HR)生存分析で使われ、時間経過とともに発生するイベントのリスクを比較。例:新薬Aが死亡率をどれだけ低下させるか。
寄与危険度(Absolute Risk Reduction, ARR)介入によるリスクの絶対的な減少量。例:ワクチン接種で感染リスクが何%減るか。
治療必要数(Number Needed to Treat, NNT)1人の患者に利益をもたらすために治療が必要な人数。NNTが低いほど有用。例:高血圧治療薬で1人の脳卒中を防ぐために何人を治療する必要があるか。

3. 効果量の解釈と臨床応用

  • 統計的有意性(p値)だけではなく、効果量の臨床的意義を考慮する。
    • 例:p < 0.05 でも、効果量が小さすぎると実際の治療に有用でない。
  • 異なる研究の比較にSMDやHRを活用する。
  • 治療の実際的な影響をARRやNNTで評価し、リスクとベネフィットをバランスよく判断する。

4. まとめ

効果量は、介入やリスク因子の影響を定量的に評価する指標。
統計的有意性(p値)だけでなく、臨床的な重要性も考慮することが必要。
異なる研究を比較する場合はSMDやHR、臨床判断にはARRやNNTを活用すると実用的。

<院長>
・分かりやすくまとめてくれました。
・精神科領域で、薬効や精神療法の効果については、NNTをよく使用していると思います。

2025.03.10 | Chat GPTに聞いてみた,診療での疑問への回答,医学論文の読み方,医院ブログ

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