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「結婚してる人はアルコール使用障害になりにくい?」
Yesのようです。
Effect of Marriage on Risk for Onset of Alcohol Use Disorder: A Longitudinal and Co-Relative Analysis in a Swedish National Sample Am J Psychiatry. 2016 May
<アブスト解説>
・スウェーデンのコホート調査です。一般人322万人を対象としています。
・初めての結婚は、アルコール使用障害の発生が(ハザード比で)男性で0.41倍、女性で0.27倍と、結婚しているとアルコール使用障害になりにくいという結果でした。
・結婚相手がアルコール使用障害でない場合に限って見ると、男性で0.38倍、女性で0.25倍、結婚相手がアルコール使用障害である場合には、男性で1.29倍、女性で1.18倍という結果でした。
<ブログからのコメント>
・アルコール使用障害=アルコール依存症 離脱症状 探索行動 社会的問題をまとめたものと考えてください。
・アルコール使用障害に関しては、結婚していると発症が抑えられるようです。興味深い内容です。
・アルコール依存症は、早朝覚醒を増やし(最初は鎮静作用がありますが、時間が経つと覚醒作用があります)、うつ病、記憶異常(ウェルニッケコルサコフ症候群)、肝機能障害、食道静脈瘤、吐血などにつながります。健康のためには、禁酒をこころがけて下さい。
愛知県豊田市の心療内科 豊田土橋こころのクリニック 2016年8月開院