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「大人でADHD症状を示す人、子供の頃から症状が出ているの?」
論文紹介します。
Is Adult ADHD a Childhood-Onset Neurodevelopmental Disorder? Evidence From a Four-Decade Longitudinal Cohort Study
Am J Psychiatry. 2015 Oct;172(10):967-77 Abstractより
ニュージーランドで1972,1973年に生まれの1037人を38歳まで症状追跡(95%で追跡済)した所、子供のADHDの有病率6%でほとんどが男性で、児童期の合併症や成人になってからの障害との関連が認められた。成人ADHDの有病率は3%(男女差なし)、薬物依存や機能障害が認められたが、
「成人でADHD症状を示す人の90%は子供の頃のADHDが認められなかった。」
今後、この結果に再現性が認められれば、分類の見直しや成人ADHDの病態についての研究が必要となるだろう。
成人ADHDに関する検討が活発になるかもしれません。
愛知県豊田市の心療内科 豊田土橋こころのクリニック 2016年8月開院
2016.03.29 | ADHD 多動 不注意 衝動性,論文紹介