ブログ
「頻度の高い認知症って何があるの?」
頻度の高い認知症として、アルツハイマー型認知症(AD)、脳血管性認知症(VD)、レビー小体型認知症(DLB)が挙げられ、3大認知症と言われます。混合性認知症(AD+VD)も多く見られます。
アルツハイマー型認知症(AD)は、記憶力の低下で始まり、徐々に時間や場所がわからなくなっていく病気です。治療薬があり、効果には個人差があります。
脳血管性認知症(VD)は、障害されている部位により症状はさまざまです。階段的な病状進行が特徴的で、感情失禁などが起こることもあります。ビンスワンガー型では、側脳室周囲の変化が見られ、実行機能などの前頭葉機能が障害されやすく、進行すると記憶力低下が起こります。脳卒中予防のため、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの治療が重要です。
混合型認知症(AD+VD)も多く見られます。ADになると、アミロイドが脳血管を障害し、VDになってきますし、VDがあるとアミロイド排出が悪くなって、ADが起こってくると言われています。つまりADとVDはさまざまな割合で合併している例が多いと言えます。
レビー小体型認知症(DLB)は、便秘、レム睡眠行動障害、うつなどで始まり、繰り返す幻視やパーキンソン症状が出現し、その後に記憶力低下が出現します。レビー小体という物質が脳に溜まっていることがわかっています。ADに比べると進行が早い印象があります。
当院では、認知症の型と症状に合わせて、治療を行っていきます。
愛知県豊田市の心療内科 豊田土橋こころのクリニック 2016年8月開院