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「自閉スペクトラム症(ASD)の症状ってどんなですか?」
DSM-5では、自閉スペクトラム症=自閉症スペクトラム障害=Autism Spectrum Disorderですね。ASDと訳されることもあります。
DSM-Ⅳ-TRでは、PDD=広汎性発達障害でしたね。
ASDの特徴は、大きく分けると次のA Bです。
A 社会的コミュニケーションや対人相互反応における持続的な欠陥
1 対人的-情緒的関係の欠落 相互反応が困難あんど
2 非言語コミュニケーションの欠陥(視線や身振りの異常、視線や身振りの理解の異常 まとまりのわるいコミュニケーションなど)
3 人間関係を発展、維持、理解することの欠陥 社会状況に合わせた行動をとることの困難さ 想像上の遊びを他人とする困難さ 仲間への興味の欠如
B 行動 興味 活動の限定された反復的な様式(1-4のうち2つ以上)
1 常同的または反復的な身体運動、ものの使用、おもちゃを一列に並べる、反響言語、独特ないいまわし)
2 同一性への固執、習慣へのこだわり(毎日同じ道順や同じものを食べることへのこだわりなど)
3 強度の限定された興味
4 感覚刺激への過敏さや鈍感さ(痛みや体温への無関心 特定の音や食感に過敏に反応 対象を過度に嗅いだり触れる 光や動きをみることに熱中する)
これらが、発達早期から見られ、社会機能障害があると、ASDと診断されることになります。
愛知県豊田市の心療内科 豊田土橋こころのクリニック 2016年8月開院
2016.07.03 | こころの症状や病気,自閉スペクトラム症(ASD) 広汎性発達障害(PDD),DSM-5