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子供の不安障害へのCBT治療反応性に関する全ゲノム関連解析

Genome-wide association study of response to cognitive–behavioural therapy in children with anxiety disorders <コメント> 精神疾患の発症には遺伝と環境が影響し、遺伝の影響が比較的強いものに自閉症スペクトラム、統合失調症、双極性障害があります。 発症要因の解析に関してはこれまで多くがなされておりますが、徐々にお薬の反応性(良く効く)や副作用に関係する遺伝子を調べたりする研究も盛んに行われています。これはオーダーメイド医療につながりますね。 今回の研究は、不安障害を持つ子供に対してCBTを行った時に治療反応性を予測できる遺伝子は発見できるかというGWAS全ゲノム関連解析です。反応ありなし/アリルの数でContingency tableを作って、Fisher exact testをやっていく感じですね。もちろん多重検定の問題があるので、有意水準のハードルを大きくあげます。興味がある方はボンフェローニ補正やその他の多重検定に対する有意水準設定方法を調べてみてください。 <原文> Abstract Background: 不安障害は良くある病気で、CBTがfirst-lineの治療法であるが、治療反応の遺伝的基礎は候補遺伝子研究で示唆されているにもかかわらず、結果が一貫しない。 Aims: 不安障害を持つ子供980名に対して、心理介入の治療反応性を表現系としたGWASを行う。 Method:治療前、CBT終了直後と、終了後3-12ヶ月の3時点での不安重症度を半構造化面接で調べた。DNAはイルミナ社のエクソームアレイを用いてgenotypeを調べた。 Results:ゲノムワイドの水準で有意なものはなかった。CBT終了直後で4つの多型が、6ヶ月後では3つの多型が示唆レベルの確率水準を満たした。 Conclusions:強い効果のコモンな多型は見つからなかった。今後の研究では、単一多型やpolygenic(多くの多型の合計としての)な効果を見つけるために、より大きな多様性の低い集団において、検出力を高めたさらなる研究が望ましい。 日本語訳は当ブログによるものです。簡単にするために少しはしょって、わかりやすく和訳しています。 <総評> CBTの症状評価をこれ以上のサンプルサイズで行っていくのは大変ですね、、、。ゲノム解析で表現形を治療反応性として解析していくのはますます増えそうでしょうが、症状評価の評価者間信頼性の問題が立ちはだかりそうです。 愛知県豊田市の心療内科 豊田土橋こころのクリニック 2016年8月開院

2016.04.01 | 認知行動療法(CBT),社交不安症 社交不安障害 社会不安障害 SAD,ADHD 多動 不注意 衝動性,自閉スペクトラム症(ASD) 広汎性発達障害(PDD),カウンセリング,論文紹介,ヒトの遺伝と多様性に関して