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「うつ病の遺伝要因研究の最前線は?」

High-throughput sequencing of the synaptome in major depressive disorder Molecular Psychiatry (2016) 21, 650–655 うつ病において、遺伝子のシナプス関連の配列を集中的に調べた <アブスト解説> うつ病は、人生における障害の中で、世界中で最も注目されている。 遺伝要因も関係している事が分かってきてはいるが、GWAS(全ゲノム関連解析)で、明らかに関連のあるcommon(おおよそ allele freaquencyが1%以上)な多型はみつかってきていない。サンプルサイズを増やしたGWAS研究の次の波がすでに来ているが、rareな遺伝多型に関する研究はまだ少ない。 この研究では、1742種類の遺伝子のエクソン配列を調べた。 早期発症で反復性うつ病の家族データと対照者を比較した。single variantと遺伝子単位の負荷解析では、帰無仮説と同じであった(有意差なし)。 結論として、うつ病に多く見られるrareな多型の遺伝子セットと遺伝子ネットワークを特定し、カルシウムシグナリングと樹状突起の調節がうつ病の病態に関わっていることを初めて示した。 <ブログからの総評> うつ病は環境要因が大きいと思いますが、シナプス関連のRareな変異をネットワークとして集中的に解析することで、うつ病発症リスクが高い変異を見つける事が出来るということの様です。うつ病の病因病態研究は、まだまだこれから大きな進展が起こっていきそうに思います。 愛知県豊田市の心療内科 豊田土橋こころのクリニック 2016年8月開院

2016.05.31 | うつ病のすべての記事,こころの症状や病気,論文紹介,ヒトの遺伝と多様性に関して